열혈사제(熱血司祭)2019年2-3月放映,SBS

韓国傑作ドラマ批評(9):

 

 ◆オススメ度(★〜★★★★★):★★★★★

 

◆感想:
主役は主役以上に、脇役にも主役級の活躍をさせる、ブラックユーモア満載のアクション活劇。何回リピートしても面白い。笑える。驚かされる。 
 
◆内容:
特殊部隊の任務遂行中の事件によって大きなトラウマを抱え、司祭へと転身した主人公のキム・ヘイル(キム・ナムギル)。傷ついた自分をカトリシズムの世界へと導いてくれた篤志家の恩師が、突然この世を去り、ヘイルのトラウマがぶりかえす。一方で、恩師が積み重ねてきた福祉活動が解体されるのを目の当たりにし、せめて目の前で苦しむ人を助けようと行動する過程で、恩師が自殺したのではなく、大きな権力によって殺されたことを確信するようになる。ヘイルは、その権力の罪を暴き、汚名を着せられた恩師の名誉を回復する孤独な戦いに挑む。最初は欠点だらけの一人の人間の孤独な戦いとして始まったが、最後には欠点だらけの複数の人間の連帯の戦いとなり、自分の欲のために他者を道具のように扱う輩を懲らしめて終わる。一滴の水が大河になる過程が、ユーモラスに、爽快に描かれる。
 
 
脚本は、パク・チェボム。「グッド・ドクター」や「キム課長」の脚本家。日本やハリウッドでリメイクオファーが来ている、売れっ子作家。
キャラクター一人一人を丁寧に個性的に、そして愛情を込めて描く姿勢に好感が持てる。
彼の一番すごいところは、セリフの面白さ。何回リピート視聴しても、笑えるところがたくさんある。まぁ、これは役者とのシナジーによる結果だろうけど。
 
役者といえば、アクションもこなせる実力派俳優のキム・ナムギルは、このドラマでコミカルな演技にも才能があることを証明した。アクションができて、演技力があって、ユーモア感覚もある美形俳優はそう多くない。彼はこのドラマの成功によって「ジャンルがキム・ナムギル」という褒め言葉をもらっている。