Spiderman: Far from Home (スパイダーマン:ファーフロムホーム)2019年

 ◆オススメ度(★〜★★★★★):★★★★

 

◆キーワード:

#人間は多様だから面白い

#人間は弱いからかっこいい

 
◆内容と感想:
ハリウッドの映画が世界中の人々を惹きつける限り、アメリカにはまだまだ魅力があると思った。
科学技術の最先端を想像力豊かに見せてくれるだけでなく(大量の殺人ドローンを使った3Dプロジェクション)、
人間関係のあり方の最先端も面白おかしく教えてくれる。
 
私は特に、人間関係の方に惹きつけられた。
この2019年に公開されたヒーロー映画には、容姿・能力・性格の完璧な人間は登場しないし、人種の特徴もステレオタイプを廃し、相対主義の立場に立っている。世の中に完璧な人はいないという事実が共有されて久しい。みんな、何かしらの弱さがあって、人物にリアリティーが出る。そういう時代なんだと思った。
 
◆登場人物:
・賢くていい人になりたいと思っているけれど、まだ子供で、自分に自信がない主人公
・権威的でない、オタクっぽい、二人の先生(白人と黒人)
・浅黒い肌の、主人公より背が高い、ガールクラッシュ(いつもむっつりしているけれど、笑うと可愛い)なガールフレンド。
・肥満体のアジア系だけど、意外にモテる親友。
・伝統的な美男(白人・カッコいい・背が高い)だけど、自己中で、ガールフレンドから振られるダサいライバル。
・自分がヒーローになるためになら、他人がどうなってもよい普通の人が悪役。