그냥 사랑하는 사이 (ただ愛する仲),2017年,JTBC

韓国傑作ドラマ批評(8):

 

 ◆オススメ度(★〜★★★★★):★★★★★

 

◆内容:
韓国語から直訳しただけの邦題「ただ愛する仲」がちょっとピンとこない。
私なら「ただ愛するだけの仲」にするな〜
このドラマ,2014年のセウォル号沈没事故のような大規模な人災(デパート崩壊事故)で生き残った二人が、同じ事故の被害者であることを知らずに出会い、それぞれのトラウマと向き合って折り合いをつけていく中で愛し合うようになる物語。
 
 
◆感想:
主人公の青年ガンドゥを演じるのは、2PMのジュノ。相手役の女性は、ロウトーンの声が魅力的なウォン・ジナ演じるムンス。二人の職業は、いわゆる「底辺」。ガンドゥはいわゆるドカタだし、ムンスは大学の建築科を卒業したものの、実家の銭湯を手伝う。二人はトラウマを抱えている分、心に壁がある。出会えば互いを傷つけ合わずにはいられない。思いがけず相手を傷つけてしまう中で、自分の傷とも向き合わざる得なくなり、二人は周囲の人や社会が抱える傷にも思いを馳せながら、成長していく。
 
主人公たちと一緒に、自分の傷も「癒される」暖かい個人的な物語であると同時に、人災を生むシステムを許容してきた個々人のマインドに反省を促す、主張しすぎない社会派ドラマ。